宏碁（エイサー）はこのほど、ＯＳ（基本ソフト）に「アンドロイド3.2」を搭載した７インチのタブレット型パソコン「ICONIA TAB（アイコニア・タブ）A100」を欧米市場で発売した。定価349.99米ドルだが、米インターネット販売サイト、ExcaliberPCでは329米ドルと、大手ブランドの７インチ製品としては現時点で最安、中堅ブランド、ビューソニックの製品とほぼ同水準となっている。11日付工商時報などが報じた。
ネット上で発売されたエイサーのアイコニア・タブ「A100」。ｉＰａｄへの反撃開始となるか（SUPERBiiz・ＨＰより）
同社７月の非連結売上高は、前月比3.94％減、前年同月比16.82％増の306億7,900万台湾元（約815億円）となった。１〜７月累計では前年同期比23.19％減の2,289億2,000万元。同社が主力とする欧州市場で景気が低迷していること、および依然在庫調整を継続していることが７月の減収につながった。
ただ、王振堂同社董事長は、今後、タブレットＰＣ「A100」に続き、インテルが提唱する薄型軽量ノートＰＣカテゴリー「ウルトラブック」製品も発売する予定のため、第３四半期出荷は前期より若干上向き、第４四半期は明らかに好転すると見込んでいる。
なお、エイサーのウルトラブックは、緯創資通（ウィストロン）が受託生産し、販売価格は770〜960米ドルと予想されている。
