ニュース 金融 作成日:2011年8月16日_記事番号:T00031910
台湾区電機電子工業同業公会(電電公会)の羅懐家総幹事はこのほど、中台間の貿易で人民元と台湾元による直接決済が可能となれば、中国に進出した台湾企業は年間で1,500億台湾元(約4,000億円)の為替コストを節減できるとの試算を示した。16日付工商時報が香港中国通信社(中通社)の報道を引用して伝えた。
羅総幹事は、現在中台間の貿易では、貿易代金の決済時に一度米ドルへの両替が必要となるため、1米ドル当たり0.5~1台湾元の為替コストがかかり、年間で為替差損が500億~600億元に達すると試算。さらに、為替レートの変動時には、差損が拡大するため、直接決済で節約できる為替コストは1,500億台湾元に達するとした。
羅総幹事は「台湾企業は人民元建ての貿易決済を長年望んできた。(直接決済実現で)為替コストと時間が節約できれば、良いこと尽くしだ」と述べた。
ただ、中央銀行の周阿定副総裁は15日、貿易決済で為替リスクを避けるには、台湾元建てで決済するしかなく、米ドルだろうと人民元だろうと、リスクを完全に避けることはできないとの認識を示した。
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