ニュース 石油・化学 作成日:2011年8月16日_記事番号:T00031918
米国債の格下げを受けた世界同時株安が、下半期の景気見通しに懸念をもたらし、国際原油価格の下落につながる中、模様眺めの姿勢を取る貿易商が、エチレン、プロピレンのスポット取引を相次いでキャンセルしており、今週、極東プロピレン価格は1トン当たり110米ドル(6.6%)の大幅下落となっている。これに対し台湾中油の黄登祥・石化事業部執行長は、「8〜9月はアジアのナフサ分解プラントにとって需要期に当たり、エチレン、プロピレンの供給は本来不足するため、さらなる下落の余地は小さい」との見方を示した。16日付蘋果日報が報じた。
また、台湾の業界関係者も「プロピレン価格の下落は短期的なものだ。台湾中油の第5ナフサ分解プラント(高雄市楠梓区、通称五軽)と台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)の第3オレフィン工場(OL3)が同時に年次保守に入り、同製品の供給は不足している」と指摘している。中油のプロピレン供給量は従来の65%に減少しているという。
ある石化業者も、「現在、プロピレンの需給は逼迫(ひっぱく)しており、1トン1,600米ドルがポイントとなる」と指摘した。
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