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「4年で財政赤字半減」、蔡英文主席が政見


ニュース 政治 作成日:2011年8月17日_記事番号:T00031944

「4年で財政赤字半減」、蔡英文主席が政見

  野党・民進党の総統候補の蔡英文主席は16日、党の今後10年の方針を示す「政策綱領」のうち「財政・税制編」を発表、自身が総統に当選し、立法委員選で民進党が過半数を獲得した場合、「4年で財政赤字を半分に減らし、8年で収支均衡を達成する」と表明した。方策としては、▽無駄な支出の削減▽コスト効率分析の制度化▽組織再編▽不動産税制の合理化▽グリーン税制の推進──などを掲げた。17日付自由時報などが報じた。


政策綱領」発表に当たっての座談会に、蔡英文主席(右)とともに林全・元財政部長(左)も登壇し、同氏が副総統候補に選ばれるのではとの声も上がった。しかし蔡主席は「まだ誰にも出馬を要請していない」と否定した(16日=中央社)

 蔡主席は、馬英九政権になって負債が驚くべきペースで累積していると指摘し、発足後3年間で民進党政権8年の負債額に迫っていると批判した。政策綱領の財政・税制編の起草者である林全・元財政部長によると、この3年、財政赤字は年に4,000億台湾元(約1兆円)のペースで増えているという。

 これに対し行政院は、馬政権発足後、自然災害や世界金融危機に遭遇し、財政緩和政策をとったためと反論。尹啓銘政務委員も、「民進党時代は赤字を非営利基金や国営企業に押し付けて隠してごまかしていただけだ」と批判した。