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奇美実業、PMMA年産能力で世界一へ【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2011年8月17日_記事番号:T00031950

奇美実業、PMMA年産能力で世界一へ【表】

 奇美実業は50億台湾元(約133億円)を投じ、中台でポリメチルメタクリレート(PMMA)の生産能力増強を急いでいる。中台双方での年産能力は計43万トンに達し、三菱レイヨンを抜いて世界最大手になる見通しだ。17日付経済日報が伝えた。

 奇美実業の主管によると、同社は台南市と中国・江蘇省鎮江市の工場でそれぞれ年産能力8万トンの生産ライン拡張を行っている。年内に増産体制が整えば、同社のPMMAの年産能力は現在の27万トンから38万5,000トンに増える。鎮江工場の年産能力はさらに5万トンの増強が可能なことから、最終的には43万トンに達する見込み。

 PMMAは液晶テレビ用発光ダイオード(LED)バックライトなどの材料に用いられている。中国を中心に需要が伸びているため、奇美実業のほかにも、三菱レイヨンや、同社と韓国・湖南石油化学合弁の大山MMA、ドイツのエボニク・インダストリーズと友達光電(AUO)の合弁「輔徳高分子」などが生産能力増強に取り組んでおり、今年新たに増える供給量は計23万トン前後とみられている。