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鴻海の生産ロボット化、山西省晋城をテスト拠点に


ニュース 電子 作成日:2011年8月17日_記事番号:T00031958

鴻海の生産ロボット化、山西省晋城をテスト拠点に

 中国の生産ラインで単純作業へのロボット導入を推進する鴻海科技集団(フォックスコン)の郭台銘董事長はこのほど、中国・山西省晋城工場をロボット化のテスト拠点とすると表明した。晋城工場で昨年から導入を進めているロボットの数は1万台に達した。来年には中国工場全体で30万台、3年後には100万台に増やす方針だ。17日付工商時報が伝えた。

 鴻海のロボット導入の背景には、中国で今後5年間に最低賃金の13%引き上げが計画されており、中国に100万人の従業員を抱える同社にとって人件費負担が大きく膨れ上がる見通しとなっていることがある。

 ロボット業界関係者によると、中国でのロボットの価格は作業の複雑度により、1台10万〜70万人民元(約120万〜840万円)。来年30万台の導入を計画する鴻海は、最も単純なロボットを採用するとしても、300億人民元が必要となる。

 なお証券会社によると、鴻海の中国工場作業員の最低月給は3,000人民元で、1本の生産ラインを3人が24時間体制で担当した場合、生産ライン1本の年間人件費は10万8,000人民元となる。