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「ミサイル撤去なら政治対話」、馬総統が中国に=09年米外交公電


ニュース 政治 作成日:2011年8月25日_記事番号:T00032121

「ミサイル撤去なら政治対話」、馬総統が中国に=09年米外交公電

 米国の内部告発サイト「ウィキリークス」が公表した米国の外交公電(2009年12月16日付)で、馬英九総統が米軍の元太平洋軍司令官のティモシー・キーティング氏に、「大陸(中国)が沿岸部に配備しているミサイルを撤去すれば政治問題での話し合い開始は可能と北京に伝えている」と話していたことが分かった。25日付中国時報が伝えた。

 公電によると、馬総統はキーティング氏に、中国側と台湾海峡の緊張緩和に向け努力することで合意していると明かした。その上で、2008年3月の総統選挙で馬総統が当選した4日後に中国の胡錦濤・国家主席が、当時のブッシュ大統領宛てに、中台対話の基礎として「一つの中国、それぞれの解釈」なら受け入れられると伝えたことが、その後の中台の交渉に柔軟性をもたらしたと評価した。

 一方、2007年6月12日付の公電で、中台が台湾海峡において石油資源開発で協力するとの観測について、米国在台協会(AIT)が「米国の安全を脅かす」と憂慮していたことも分かった。

 ウィキリークスが公表した米国の外交公電について総統府は24日、「現時点で大陸側と政治問題を話し合う計画はない」とコメントした。