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エイサー通年赤字へ、王董事長が謝罪


ニュース 電子 作成日:2011年8月25日_記事番号:T00032143

エイサー通年赤字へ、王董事長が謝罪

 宏碁(エイサー)は24日業績説明会を開き、第2四半期の損失額が67億9,000万台湾元(約180億円)に達し、今年は通年で赤字に陥ることが確実との見方を明らかにした。王振堂董事長は「申し訳ない」と株主に謝罪しつつ、9月に発売する薄型軽量ノートパソコン「ウルトラブック」で巻き返しを図る考えを示した。25日付工商時報などが報じた。

 エイサーの自社決算による第2四半期業績は、連結売上高が前年同期比32%減の1,020億9,000万元、連結営業損失が70億9,000万元、純損失67億9,000万元となった。上半期通期では連結売上高が前年同期比26%減の2,298億9,000万元、連結営業損失が51億6,000万元、純損失が56億元だった。

 エイサーの第2四半期赤字額は外資系証券会社が事前に予測していた33億〜39億元の2倍の水準で、驚きをもって受け止められた。王董事長も「深刻さは予想を大きく上回った」という旨の発言を4度繰り返した。

 第2四半期に赤字が膨らんだ理由について同社は、欧州市場で販売店の在庫解消のために行った割引販売で1億5,000万米ドルの営業損失を計上したこと、組織の整理に3,000万米ドルのコストがかかったこと、および幹部の離職に伴う退職金費用の発生などを挙げた。

 王振堂董事長はまた、第3四半期も世界経済の不調を背景としたノートPCの需要不振により、引き続き赤字状態から脱却できないとの見方を示した。そして第4四半期は好転に自信を持っているとしながらも、通年での損益均衡達成は「不可能だ」と明言した。

 なお、現在製品在庫は欧州で約8週分、アジアで4〜5週分で、健全な状態に近づいているという。

ウルトラブックで「ノート復権」

 エイサーが捲土重来を期す戦略商品と位置付けているのがウルトラブックだ。価格は799〜1,199米ドルで、第4四半期から来年第1四半期にかけて続々と新製品を発売する予定だ。

 ウルトラブックは来年下半期の発売が観測されているOS(基本ソフト)「ウインドウズ8(Windows8)」との組み合わせで、起動スピードとインターネットアクセスの速度が改善するという。エイサーが行った市場調査によると消費者の関心は高く、一方でタブレット型PCブームの減退が始まったとの見方から、「ノート復権」に期待を抱いている。ウルトラブックのノートPC市場に占めるシェアは来年25〜35%を見込む。

 このほか、ヒューレット・パッカード(HP)がPC事業の分離検討を表明したことについて王董事長は、「HPのシェアを奪う絶好の機会」との強気の見方を示した。

中国・蘇寧電器で販売強化

 エイサーは第2四半期、欧州景気の悪化を受けて、欧州市場の売上構成比が従来の47%から32%に下落した。米州は28%で変わらず、アジアは17%から22%へと伸びた。ただ、中国市場は17%から15%に下落した。中国市場では9月より家電量販チェーン首位の蘇寧電器で販売を強化する。

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