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陳前総統夫妻、機密費不正流用は逆転無罪


ニュース 社会 作成日:2011年8月26日_記事番号:T00032146

陳前総統夫妻、機密費不正流用は逆転無罪

 陳水扁前総統が国務機密費の不正流用やマネーロンダリング(資金洗浄)などの罪で起訴された事件の差し戻し審で、台湾高等法院(高裁)は26日、国務機密費の不正流用について逆転無罪の判決を言い渡した。その上で、資金洗浄など残る事件については有罪とし、刑期を懲役2年8月とした。陳前総統夫妻は龍潭園区(桃園県)の用地取得土地売買をめぐる収賄事件で、昨年11月に懲役17年6月の実刑判決が確定している。中央社電が26日伝えた。


服役中の陳前総統(中央社)

 差し戻し審は、呉淑珍夫人についても、国務機密費の不正流用については無罪とする一方、南港展覧館建設工事入札情報での収賄などで懲役11年6月の判決を言い渡した。

 陳前総統夫妻は国務機密費の不正流用など複数の罪で起訴され、いずれも一審で無期懲役、二審で懲役20年の判決を受けた。国務機密費、南港展覧館、資金洗浄に関しては審理が台湾高等法院に差し戻されていた。

 今回の判決は、陳前総統夫妻の刑期に実質的な影響を与えるものではない。しかし、市民の関心が高い事件での逆転無罪判決だけに、裁判官の資質問題などが再び論議の的となりそうだ。