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ナンバープレートが撮影できない、裏ワザ商品で違反切符知らず


ニュース 社会 作成日:2011年8月29日_記事番号:T00032174

ナンバープレートが撮影できない、裏ワザ商品で違反切符知らず

 インターネットで人気急上昇の「ナンバープレートスプレー」をご存じだろうか?このフラッシュ撮影の光を反射する無色透明のスプレーは、交通違反の罰金を免れるための裏ワザ商品。最近では夜市(ナイトマーケット)でも売られるようになり、警察が取り締まりに頭を抱えているようだ。

 このスプレーは、車やバイクのナンバープレートに吹きかけると、カメラのフラッシュ光を強く反射するようになるという効果がある。すなわち、自動速度違反取締装置などで撮影した場合にプレート全体が白く写り、ナンバーが読み取れなくなり、取り締まりが不可能となるというわけだ。

 交通部の統計によると、2010年通年の道路交通規則違反は992万件で、罰金額は計161億台湾元。平均して、1時間に約1,000件の違反が発生している計算になる。違犯内容のトップは駐車違反で、1日当たり7,600人が罰金処分に。2位以下は、スピード違反、Uターン違反、未車検、赤信号無視だった。

 ドライバーは、交通違反の罰金を逃れようとあの手この手を講じるのがこの世の常。このスプレーは無色透明のため、肉眼では塗布していることが全く分からない。価格も1,000元以下と手ごろなことも人気の要因となっている。実際、このスプレーの使用者によると、何度もスピード違反で写真を撮られたが、違反切符は1枚も送られてこなかったというから、効果てきめんのようだ。

 このスプレーは盗難車を隠すなど手段にも利用される可能性があるだけに、交通部は今後、経済部や警察と協力し、専門チームを作って取り締まりと規制に乗り出す方針だという。なお、道路交通管理処罰条例の規定では、器具を用いてナンバープレートを識別できなくした場合、最高4,800元の罰金処分となる。