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国際少年野球大会、優勝候補チームに年齢オーバー疑惑


ニュース 社会 作成日:2011年8月31日_記事番号:T00032232

国際少年野球大会、優勝候補チームに年齢オーバー疑惑

 澎湖県で今月15〜20日に行われた菊島杯国際少年野球大会で、南投県の新街国民小学(国小)が、4強入りしながら失格になっていたことが分かった。選手の年齢オーバー疑惑が原因で、実際の年齢を証明できなかったことが災いした。

 同大会は今年で第5回を迎え、台湾全土12県市の36チームおよび日本と香港からの2チームの計38チーム(約1,000人)が参加。澎湖県内の4球場で熱戦を繰り広げた。

 新街国小は14対0で昨年の優勝校、台南市の崇学国小に圧勝し、優勝候補の呼び声が高かった。続いて対戦した地元澎湖県の講美国小にも12対1の大差を付けて勝ち、4強入りした。

 しかし、次なる対戦相手となった新北市の新埔国小が、新街国小の選手3人に年齢オーバーの疑いを抱き、審判に選手の身分確認を要求。台湾では14歳以下は身分証(IDカード)はないため、新街国小は3人の保険証を提示した。ところが保険証には写真が添付されていなかったため本人であるとの証明をできず、チームは失格になってしまった。

 大会の競技規定では、参加資格は小学生で、1999年9月1日以降の出生者に限られている。新街国小によると、選手14人のうちの3人は今年5月の参加申し込み時点では6年生。夏休み前に小学校を卒業したが、3人とも99年9月1日以降の生まれで、まだ中学生にはなっていないという。このような卒業生が在籍するチームは少なくないらしい。

 結局、新街国小は大会4位の成績に終わった。同小によれば、失格判定を受け入れたのは不正を行ったからではなく、旅費を使い果たしたため帰路を急いだからだとのことだ。

 南投県政府教育処は「どんなに良い成績を収めても不正をしたのでは意味がない」として、調査を進める方針だ。年齢詐称など不正があった場合、新街国小の4位は当然取り消されることになる。