ニュース 社会 作成日:2011年9月5日_記事番号:T00032321
どの観光地でも、よく似たお土産を売っていることが多い台湾。そこにしかない名産を買ったつもりが、とんだ失敗となるケースもある。
8月に台東県の離島、緑島へ旅行した蘇さんは、現地で「緑島名産」の「龍蝦餅」(エビせんべい)を購入した。ところが翌日、台湾本島の最南端、屏東県恒春半島の墾丁で、全く同じパッケージの「龍蝦餅」が、「旗津名産」として売られているのを発見した。
よくよく見ると、緑島の龍蝦餅のパッケージの「緑島名産」はシールで、はがしてみると、その下には「旗津名産」の文字。製造元も製造場所も同じだった。だまされたと気分を害した蘇さんは、早速、行政院消費者保護委員会(消保会)に訴えた。
消保会の調べによると、蘇さんが買った龍蝦餅は、同じパッケージの商品が少なくとも4種類あり、緑島、旗津、淡水で名産として販売されている。しかも、原材料は「龍蝦」(伊勢エビ)ではなかった。全く同じ商品を、各地で名産品として使い回していることについて、製造業者は「顧客の要求に応じパッケージの産地表示を変えている」と弁解。龍蝦餅の製造業者は、消費者に誤解を与えたこと、および原材料表示違反で、4万〜20万台湾元の罰金が科される可能性もある。
龍蝦餅だけでなく、「偽名産」は他にもいろいろある。新北市名産の淡水鉄蛋も桃園名産の大渓豆干も台中市の梧棲漁港のするめも、実は高雄で製造されたもの。高雄市岡山区の名産、トウバンジャンの製造地点は、岡山区ではなく阿蓮区と小港区だ。雲林県古坑郷のインスタントコーヒーに至っては、原材料の9割がインドのものというから、笑えない。
消保会は、こうした偽名産を法令で一元管理することは困難だとしている。消費者はこうした偽名産を購入せず、旅行業品質保障協会の認定証のある商店で買い物をするのが賢明のようだ。
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