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中国が訪台旅行者の管理厳格化、総統選への影響懸念


ニュース 商業・サービス 作成日:2011年9月5日_記事番号:T00032336

中国が訪台旅行者の管理厳格化、総統選への影響懸念

 国家安全局(国安局)の幹部によると、中国当局は中国人観光客が台湾でトラブルにかかわって来年の総統選挙の情勢に影響を与えることを避けるため、この9月から自由旅行者、団体客ともに訪台者の管理を厳しくしている。省長クラス以上の高官には選挙前の訪台を禁止し、1カ月当たりで高官2人の訪台が差し止められる場合、高官の訪問団は事前の視察団でも3,000人の規模があるため、中国人の訪台客は毎月少なくとも6,000人減る計算になる。5日付中国時報が報じた。

 なお9月以降は、自由旅行を申請した中国人観光客に学者が少なくなく、訪台の真の目的は観光ではなく選挙の視察とみられている。中国当局はこれら学者の申請に対しても厳格な審査を行っている。

 国安局によるとこのほか、中国人の自由旅行開放以降、台湾情報の収集を目的とした中国の情報関係者の訪台が数件確認されている。従来はこうした人物は当局の監視下に置き、最終的に逮捕、投獄していたが、今後はスパイ行為を行う前に警告するなどして、犯行をあきらめさせる方針に転換する考えだ。