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台湾の新卒者は割高?中国と実力差縮まる


ニュース その他分野 作成日:2007年10月18日_記事番号:T00003236

台湾の新卒者は割高?中国と実力差縮まる

 
 求人情報大手の104人力銀行が17日発表した「中台青年競争力比較調査」によると、台湾の新卒者の平均初任給は中国で最も人件費の高い上海と比べても3倍以上(台湾元比較)となるが、「生産額」は1.84倍にとどまった。これは台湾の新卒者が中国の新卒者よりも生産効率が悪いことを示している。現在台湾の給料は非常に低いとみられているが、中国と比べた場合、企業側は決して「低価格高品質」とは考えていないようだ。18日付中国時報が報じた。
 
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 同アンケート調査は1,375社を対象に行われた。104の邱文仁行銷総監によると、台湾では今年の大学新卒者の初任給は平均2万8,631台湾元(約10万2,000円)で、上海市の大学本科卒業生の平均2,317人民元(約3万6,000円)と比べると約3倍になる。104の調査では、海外に進出した台湾企業の43%、中国に投資した台湾企業の61.5%がこれまでに中国の新卒者を雇用した経験があるという。実際に雇った上での評価は、「台湾人は創造力豊かで職業倫理感が強い。中国人は業務への適応力が高い」というもので、生産力の面では「台湾人新卒者の生産額は中国人新卒者の1.84倍」という結果となった。

台湾の人材、競争力向上課題に
 
 台湾新卒者の生産額が給料同様に「中国の3倍以上」と考える企業はわずか12%で、「大差なし」が20%、さらに11%の企業が「中国の新卒者の方が勝っている」と考えている。上海に駐在する104人力銀行(中国)の黄至堯猟才総監は、「今年中国の新卒者は480万人に達し、人材供給量が激増している。企業は大量の高学歴者の中から『低価格高品質』の人材を見つけ出すことが容易になってきている」と話す。

 104は台湾の新卒者にも調査を行ったが、14.7%が「中国の新卒者が自分より勝っているところは全くない」と自信満々に答えたという。このような企業と新卒者の意識の落差は、中国の人材の能力が目覚ましく向上している状況を台湾の若者が把握し切れていないことを示していると邱総監は指摘する。

 黄猟才総監は、「台湾の若い人は競争力を身に付け、将来起こり得る就業機会の喪失と給料低下を防ぐ必要がある」と提言する。