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作成日:2007年10月19日_記事番号:T00003237
竹聯幇の大ボス陳啓礼、死して台湾に帰郷
今月4日に香港ですい臓がんのため客死した台湾最大の外省人系暴力団組織、竹聯幇の初代幇主(総長)、陳啓礼(64)の遺体が18日、中華航空(チャイナエアライン)の専用機で桃園国際空港に到着した。陳啓礼にとっては、96年にカンボジアへ逃亡して以来、11年ぶりの無言の帰郷となった。
遺体には香港から遺族の陳怡帆夫人や6人の子供たちが付き添ったほか、台湾から駆けつけていた呉敦ら竹聯幇の大物8人ら100人以上が同行。空港には台湾各地から竹聯幇の構成員300人が駆けつけて出迎えた。
遺体は霊柩車に載せられ、ベンツ12台、バス6台、ジープやSUVなど計23台の車両とともに、空港から台北市内へ。大直に設置された面積3,600坪の葬儀会場では、竹聯幇の約500人が出迎え、故人が生前最も好きだったという「緑島小夜曲」が流された。
今回、警察は空港周辺や空港から台北市内までの道路などに41カ所の検問所を設置し、私服警官を含む1,012人を動員する厳重な警備体制を敷いた。警察、暴力団双方の動員規模は、過去最高となった。
陳啓礼は1943年四川省生まれ。6歳の時、両親とともに台湾へ渡った。60年代に頭角を現し、初代幇主として絶対的な権力を振るった。84年、国民党の内幕暴露本「蒋経国伝」の中国系米国人作家暗殺事件「江南事件」にかかわった疑いがあり、その後、政府による大規模な黒社会(やくざ)一掃プロジェクト「一清専案」で逮捕され、無期懲役判決を受ける。減刑後に刑期満了で釈放され、96年にカンボジアへ逃亡。最近は、香港で闘病生活を送っていた。
なお、陳啓礼の葬儀は11月4日に行われ、台北県三芝郷の高級霊園「北海福座」に埋葬される予定だ。