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「92共識は『一つの中国』のみ」、王毅発言が明らかに


ニュース 政治 作成日:2011年9月8日_記事番号:T00032416

「92共識は『一つの中国』のみ」、王毅発言が明らかに

 馬英九政権が「一中各表(一つの中国、それぞれの解釈)」と主張する、中台間の「1992年の共通認識(92共識)」について、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の王毅主任が08年、米国側に対し、中台の共通認識とは双方が「一つの中国」を受け入れることだと語っていたことが、内部告発サイト「ウィキリークス」で公開された当時の外交公電から明らかになった。8日付自由時報が伝えた。

 問題の公電は北京の在中米国大使館が、王主任と米国のラント駐中大使の会話内容について作成したもので、王主任は「台湾の国際空間に関する問題では、必ず『一つの中国』の枠組みが守られるべきだ。国際社会も『一つの中国』に関する共通認識を受け入れており、台湾が国連の付属組織に参加するためには、『一つの中国』を受け入れなければならない。このやり方は変えられない」などと語ったとされる。

 馬総統が「一中各表」を強調してきたのに対し、王氏の発言にはそれに理解を示す部分はなく、あくまで中国の立場に基づく「一つの中国」の原則を堅持する姿勢が明確に読み取れる。このため、野党民進党は「一中各表」は虚構だとして批判を強めている。

 民進党立法委員団の翁金珠書記長は「王氏の発言は『一中各表』がうそであることを暴いた。馬総統は台湾の中でだけ『一中各表』を叫び、国際社会や中国に向かっては『92共識』としか言えない。完全に中国の意に沿っている」と批判した。