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中国プラント火災でPTA高騰、台湾企業に恩恵


ニュース 石油・化学 作成日:2011年9月13日_記事番号:T00032490

中国プラント火災でPTA高騰、台湾企業に恩恵

 中国政府はこのほど、大規模なプラント火災を起こした広東省の中国海洋石油(CNOOC)恵州大亜湾製油所に対し、10月の全面操業停止を命じた。このため、アジア石化市場では同製油所のパラキシレン(PX)プラントの早期操業再開は困難なのではないかとの観測が強まり、PX相場が半年ぶりの高値水準となる1トン1,700米ドルを付けた。そのあおりで、川下製品の高純度テレフタル酸(PTA)の価格が高騰しており、台湾メーカーには恩恵となりそうだ。10日付経済日報が伝えた。

 同製油所では、キシレンを年間80万トン、PXを同70万トン生産しており、供給ストップによる価格への影響は避けられない。

 台湾メーカーでは、台塑集団(台湾プラスチックグループ)の台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)がPX、PTAをそれぞれ172万トン、300万トン生産しており、価格高騰で最大の恩恵を受ける見通しだ。