ニュース 社会 作成日:2011年9月15日_記事番号:T00032532
台北市では、ゴミの不法投棄など違法行為を30日以内に環境保護局(環保局)に告発した場合、違反者が払った罰金の一部が報奨金として告発者に支払われる仕組みになっている。
例えば、たばこのポイ捨ては1,200台湾元の罰金で、30%に当たる360元が報奨金として告発者に支払われる。違法広告の告発も罰金は1,200元だが、報奨金は50%。歩行者用のゴミ箱への家庭ごみの不法投棄は、最高6,000元の罰金で、報奨金は50%だ。
告発で最も多いのは、たばこのポイ捨てで全体の9割を占め、夜市(ナイトマーケット)や銀行、コンビニの入り口、駅などが多い。残り1割は家庭ごみの不法投棄で、万華区の青年公園が多いという。
このほど環保局の統計で、去年1月から今年5月11日までの約17カ月間に、ゴミの不法投棄を告発し、計100万元以上の報奨金を獲得した「告発の達人」が2人いることが分かった。達人の累計報奨金はそれぞれ194万元と108万元。環保局が告発奨励制度を推進して以来、100万元を超す報奨金を得たケースはこの2人が初めてだ。
首位の達人は平均月11万元の報奨金を得ており、単月20万元という記録を持つ。タバコのポイ捨てなら、月に163件以上告発しなければ、彼ら達人クラスにはなれない。ちなみに、2位の達人は首位を「師匠」とあがめているとか。
達人はビデオカメラを携帯し、バイクで街中をさまよう。ターゲットは、バイクや車を運転しながらたばこを吸っているドライバーだ。彼らがたばこの吸い殻をポイ捨てする場面をビデオで撮影し、バイクや車の所有者を特定できるよう、ナンバープレートをはっきり撮ることも忘れない。後は影像をDVDにして環保局に提出するだけ。
環保局によると、去年1~8月に66件だった告発件数は、今年同期は207件と3倍以上に増加。コツコツと違法行為を告発すれば、100万元の収入も夢ではないことが実証されたので、今後市民の間に「告発ブーム」が起こるかも。
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