野田佳彦首相は14日の衆議院本会議で、東日本大震災の発生後、台湾から巨額の義援金と救援物資が送られたことに感謝の意を表明した。日本の首相が震災後、台湾からの支援に公の場で謝意を表明したのは初めてとみられる。15日付自由時報が伝えた。
野田首相の発言は、自民党の古川禎久議員の質問に答えたもの。古川議員は「日本人が最も苦しく、最も悲しいときに台湾人が最も親密な友情を見せてくれたにもかかわらず、日本政府は台湾への感謝を示す際に他人の顔色をうかがった」と批判。「日本は台湾人を傷つけてはならない」として日本は台湾の真心に応えるべきだと迫った。
野田首相は「台湾の深く厚い情義に対し、この場で改めて深く感謝したい」と答えた。日本は菅直人前首相も、交流協会を通して馬英九総統に手紙を送るなどして台湾に感謝の意を表していた。台湾からの義援金は約190億円に達している。
