ニュース 社会 作成日:2011年9月16日_記事番号:T00032560
10月に開催される台北国際デザイン博覧会を前に、「台湾の醜いものワースト10」ランキングが15日に発表された。最も「醜い」とされたのは「選挙用の幟(のぼり)・看板」で、50.1%と半数を超える得票数だった。
これは台中のデザイン会社、SUBKARMA(薩巴卡瑪)が、6月22~26日にインターネット上でアンケート調査を実施したもの(有効回答数は1,084件)。候補となった30項目の公共の景観、施設、物品、グラフィックデザインの中から、ワースト10を選出した。
不名誉な上位にランキングされたのは、「選挙のぼり」のほか、ワースト2位のビンロウスタンド(45.8%)、3位のコンテナハウス・プレハブ小屋(41.9%)。いずれも4割以上の人が醜いと感じていることが判明した。台湾の至る所で目にするものばかりだ。また、「早急に改善すべきもの」では、選挙のぼり、ビンロウスタンド、移動式仮設トイレが上位3位を占めた。
調査によると台湾の美的環境について、回答者の41%が「センスがいかんともしがたい」、25%が「見苦しい」と感じており、1割以上が「爆破してもう一度作り直したい」と答えた。
アジア大学創意設計学院の謝助理教授は、「台湾はまだ、施設や物に実用性を求めるレベルに止まっている」と、実用性と美感を兼ね備えている欧米との落差を指摘。政府と国民に、美的感覚を持つよう呼びかけている。
ちなみに、SUBKARMAのオーナーは、台湾在住16年の英国人兄弟。2002年以来、中小企業600社以上の国際市場進出とブランドイメージアップを手掛けてきた。飲料メーカー、金車集団のウイスキー「噶瑪蘭(カバラン)」はその一例だ。醜いと不評の選挙のぼりに関して、同社は「LEDランプ付き熱気球」に替えるアイデアを提案している。来年の総統選でお目見えするかもしれない。
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