聯想集団（レノボ）は16日、今年３月末に宏碁（エイサー）の執行長（ＣＥＯ）を辞任したジャンフランコ・ランチ氏が、同社の顧問に就任すると発表した。これについて、エイサーはコメントを避けた。17日付経済日報などが伝えた。
ランチ氏のエイサー辞職後の動向については、サムスン電子入りとの観測も出ていた。台湾のノートパソコン部品メーカーは、ランチ氏がサムスン入りしなかったことに胸をなで下ろしている。一方、証券会社は、レノボが第２四半期にＰＣ世界シェアでエイサーを抑え３位に浮上していることから、エイサーは今後、厳しい競争を強いられるとの見方を示した。
レノボの楊元慶ＣＥＯは、ランチ氏のＰＣ業界での豊富な経験と専門知識で、コンシューマー事業の世界展開を強化できると期待している。同社ニュースリリースによると、特に今年７月に買収した独ＰＣメーカー、メディオンとの統合作業で協力を仰ぐ。
