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無料ネットスポット、2500カ所に整備


ニュース 電子 作成日:2011年9月19日_記事番号:T00032616

無料ネットスポット、2500カ所に整備

 行政院は早ければ10月より、無料で無線インターネットに接続できるホットスポットを、空港や港湾、鉄道駅、観光地の旅行客サービスセンター、図書館など全土2,500カ所に設置する計画だ。台北市で7月から行っている無料公衆無線LANサービス「Taipei Free(台北公衆区免費無線上網)」を全土に拡大する形となる。19日付経済日報が報じた。

 2,500カ所のうち、空港や郵便局など、交通部所管のホットスポットが1,700カ所で最も多く、国家公園管理処の旅行客サービスセンターや移民署サービスセンターなど内政部所管が31カ所。利用する場合、台北市のサービスと同様に、インターネットのサイトで携帯電話の番号を使って申請、ID番号を取得する必要がある。 

 サービスは試行期間半年でスタートし、スマートフォンやタブレット型パソコン、ノートPCなど携帯デバイスを使って、無料でインターネットにアクセスできるようになる。通信速度は平均512キロビット毎秒(Kbps)。

 同計画は10月10日、辛亥革命記念日「双十節」の式典で、馬英九総統が発表する予定だ。来年1月の総統選挙の投票日まで残り3カ月に迫った時点で、初めて投票を行う若い有権者にアピールする効果も期待している。

 同計画は政府のデジタル化推進事業の一環だ。来年7月には、テレビのアナログ放送の終了、デジタル放送への完全移行が予定されており、こうした計画に伴い、今後テレビの買い換えやセットトップボックス(STB)購入など、関連商機が200億台湾元(約520億円)に上ると試算されている。

台北市、3Gバスを800台追加へ

 台北市の「Taipei Free」は、市政府や新交通システム(MRT)の駅、市立聯合医院にホットスポットを設けているほか、現在、計300台の市バス内でも利用できる。今後年末までに新たに800台で利用できるようにする計画だ。これらバスの無線インターネット化はWiMAX事業者の全球一動(グローバル・モバイル)が行っており、インターネットは3Gの通信速度で利用できる。


台北市では、主要バス路線での無料ネット接続サービスが急ピッチで拡大している(中央社)


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