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総統選支持率、調査元変われば結果もバラバラ【表】


ニュース 社会 作成日:2011年9月22日_記事番号:T00032676

総統選支持率、調査元変われば結果もバラバラ【表】

 来年1月の総統選挙まで残り4カ月を切り、馬英九氏(現職・国民党)、蔡英文氏(民進党主席)、宋楚瑜氏(親民党主席)の主要3候補の支持率に関心が高まっている。

 メディアによって明確に支持政党が分かれる台湾では、以前から世論調査の信頼性に疑問が持たれているが、今回の選挙でも、21日に最新の調査結果を発表したビジネス誌「遠見」および民進党、また自由時報や中国時報など、調査元によって結果にかなりの開きがあることが分かった。

 遠見民調中心の世論調査(実施日:9月15〜19日、回答数:1,121人)によると、馬、蔡2候補の一騎打ちとなった場合の支持率は、馬氏が39.2%で蔡氏の38.3%を0.9ポイント上回った。ところが、馬、蔡、宋3候補による戦いの場合は、馬氏が35.8%、蔡氏が36%、宋氏が10%で、蔡氏が僅差で馬氏を上回る支持率を獲得した。

 一方、民進党の世論調査(実施日:9月19日、回答数:858人)では、「馬、蔡一騎打ち」の場合、蔡氏の支持率は44.3%と、馬氏の42.8%をリード。宋氏を加えた3候補の戦いの場合も、蔡氏の支持率は37.4%と、馬氏の36.2%と宋氏の12.4%を抑えている。

 各機関の調査結果を比較してみると、馬氏と蔡氏の一騎打ちの場合、馬氏は36.26%〜47%、蔡氏は35%〜44.3%と、調査元によって候補者の支持率に大きなばらつきがある。

 なお「蔡氏リード」の結果が出ているのは、民進党寄りの自由時報と民進党だけだった。これに対して馬陣営は21日、「国民党内部の世論調査では馬氏が安定してリードを保っている」とコメント。自由時報の調査結果に対し、信頼できないと批判した。ただ、数値的に自由時報と非常に近い遠見の結果に対しては、同誌が国民党寄りとされるためかノーコメントだった。

 各機関の調査は、投票結果が明らかになった後に「答え合わせ」をしてみるのも面白そうだ。