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融資集中に警戒感、中銀が改善求める【図】


ニュース 金融 作成日:2011年9月22日_記事番号:T00032685

融資集中に警戒感、中銀が改善求める【図】

 世界経済が下半期から来年にかけて再び後退局面に入るとの見通しが出る中、中央銀行は21日開いた行政院金融監督管理委員会(金管会)との会合で、単一の貸出先に融資が集中している問題を取り上げ、金管会と中華民国銀行商業同業公会(銀行公会)が、金融検査で重点項目とすることも視野に、各銀行の融資状況の改善に向けて指導を行うよう希望すると表明した。22日付工商時報が報じた。

 中銀によると、台湾産業界では。太陽エネルギーや液晶パネル業界などで、企業が銀行融資に頼る割合が高い。フィッチ・レーティングスが8月に公開した資料によると、奇美電子(チーメイ・イノルックス)への融資額は3,091億台湾元(約7,800億円)で、純資産の15%までと定められている単一企業に対する融資上限に迫っている。

 単一の貸出先に融資が集中すると、その貸出先が経営不振に陥った場合などで返済リスクが高まる。