ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

創業祭、新光三越は業績目標を縮小


ニュース 商業・サービス 作成日:2011年9月22日_記事番号:T00032703

創業祭、新光三越は業績目標を縮小

 新光三越百貨が29日、毎年恒例の周年慶(創業祭)セールを台北南西店など3店でスタートさせる。ただ、同社は今年の周年慶セールにおける全店舗合計の売上高目標を前年同期比3%成長の206億台湾元(約523億円)に据え、例年の約10%から大きく引き下げており、22日付経済日報は、欧米の債務問題など世界経済の先行き不安感が、台湾の域内景気にも暗雲をもたらしていると懸念を指摘した。



「昨年の好業績が理由」

 一方で同社主管は今年の周年慶業績目標の縮小について、昨年の同セール売上高実績が目標の180億元に対し200億元に迫り、予想を大きく上回ったため、今年の目標成長幅が例年より小さくなったと説明した。新光三越南西店の吳昕昌店長も、セール期間を例年の20日から18日に短縮(同店)したことも合わせ、業績自体はまずまずの水準を維持するとみている。

 なお新光三越は、創立20周年に当たる今年の周年慶に、マーケティング費用を例年より10%以上多く投じており、南西店だけでも数億元に達する。

 同店では、周年慶用の商品カタログを業界で初めてスマートフォンやタブレット型パソコンでダウンロードできるようにし、セール期間中に店舗壁面を使い「3D(3次元)光の彫刻ショー」を展開するなど、新たなマーケティング手法を取り入れている。

 新光三越はこのほか「同一店舗で5,000元購入すれば500元の商品券プレゼント」キャンペーン(一部店舗・商品を除く)や、全店舗合計で500万組の化粧品優待セットの販売を打ち出す。

遠東百貨は目標引き上げか

 一方、10月13日から周年慶をスタートさせる遠東百貨(ファーイースタン・デパートメントストアズ)は今年、同期間の業績目標を引き上げるとされる。同社もマーケティング費用を10%以上積み増し、板橋店では3,000元購入で約42万元の自動車が当たる抽選券をプレゼントするなどのキャンペーンを実施する。

 今年開業10周年を迎えた微風広場(ブリーズセンター)は、22日より周年慶セールをスタートさせた。今年は期間中のイベント予算を例年の8,000万元から1億元以上に引き上げた。これについて同社役員は、株式市場の急落から9月上旬の売上高が前年比わずか2%成長にとどまったことを受けて、カンフル剤を射つためと説明している。周年慶初日から4日間は、大台北地区(台北県市、基隆市)の特定エリアから同店までのタクシー利用が無料となるサービスを打ち出す。

【表】