ニュース 社会 作成日:2011年9月23日_記事番号:T00032704
今年4月21日、高雄市に住む陳唐勲容疑者(43)と金門島で知り合った恋人の王さんのカップルは、ささいなことから口論になった。怒った彼女は同居していた高雄から金門に帰ることを決意。翌日の午前発の飛行機を予約した。
これに窮した陳容疑者は、ある妙案を思い付いた。彼女が搭乗する復興航空(トランスアジア・エアウェイズ)のフライトに爆弾が仕掛けられていると通報し、飛行機に乗れないようにすればいい。
陳容疑者は翌日朝、市内の公衆電話から復興航空に電話を掛け、台湾語で「きょうの便に爆弾が仕掛けられている」と通報。その後また別の公衆電話から、今度は北京語で「復興航空に恨みを持つ友人が、きょう離島行きの便を爆破する」とでっちあげた。
もちろん、実際には爆弾など仕掛けられていないが、復興航空は万が一の可能性を考慮して機体を徹底検査せざるを得なかった。そのためにフライトに大幅な遅れが生じたことは言うまでもない。
陳容疑者はその間に、搭乗便に爆弾が仕掛けられたと聞いて空港でおびえていた王さんに電話し、帰って来てほしいと懇願。その結果、彼女は金門行きをやめた。2人は陳容疑者の思惑通りに元のさやへ……といくはずだったが、台湾の警察をナメてはいけない。
陳容疑者は台湾語と北京語を使って複数を装ったが、航空警察局は2度とも同じテレホンカードを使っていたことと、市内の監視モニター300カ所を調べた結果、陳容疑者による単独犯行だと突き止めた。
逮捕された陳容疑者は、「後悔しています」と謝罪したが後の祭り。彼に待っているのは、「航空法」違反による最高3年以下の懲役または100万台湾元以下の罰金だ。恋人を引き留めたい一心でついたウソの代償は大きかった。
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