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所持金28元、日本人男性の台湾不法滞在記


ニュース 社会 作成日:2011年9月26日_記事番号:T00032732

所持金28元、日本人男性の台湾不法滞在記

 所持金を使い果たし、帰国のための航空券を買うことができなくなり、桃園国際空港に19日間も滞在している日本人男性(自称「ZhongZheng」さん)のブログ『台湾不法滞在記』(http://blog.livedoor.jp/die_door/ )が注目されている。不法滞在(オーバーステイ)1日目となる9月7日からの生活をつづったブログで、目下、同月25日の分までアップされている。

 日本人の台湾ノービザ滞在期間は90日間。男性はもともと不法滞在を自首するつもりで桃園国際空港にやってきたが、移民署の職員から「所持金のない不法滞在」のケースは初めてで、なすすべがないと突き放されたという。「日本帰国の手段も意思も持たない筆者のぐうたら日記。誰も逮捕してくれないので、死ぬまでここにいます。」(ブログより)というからただ事ではない。

 ブログによると、男性は不法滞在の初期には、空港内のコンビニでおにぎりなどを買って食べ、夜はソファーで眠る日々だった。15日にはバスで台北市内へ行き、人気バンド「五月天」の3D(3次元)映画まで鑑賞している。が、所持金が徐々に減り、空港のソファーのすき間などに落ちている小銭を探すまでになった。22日は終日何も食べず、水だけで過ごした。23日に所持金がわずか28台湾元に。本人は空港内で餓死する覚悟のようだ。

 空港のタクシードライバーの情報によると、第2ターミナル1階の入境ロビーでインターネットをしている姿や、2階のソファーで寝ている姿が目撃されている。空港内の監視モニターにも、それらしき40代男性の姿が確認されており、航空警察局が多数の警官を動員し空港内を捜査しているのだが、まだ男性は見つかっていないらしい。

 それにしても不可解なのは、この男性が日本へ帰国する航空券を持たずに台湾に入境していたこと。というのも、本来ならノービザで台湾へ入境する際には、台湾から出境するための予約済み航空券(乗船券)を所持していなければならないからだ。法の目をくぐった確信犯の可能性も指摘されている。