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中油の第3〜5ナフサ、Q4すべてフル稼働へ


ニュース 石油・化学 作成日:2011年9月26日_記事番号:T00032748

中油の第3〜5ナフサ、Q4すべてフル稼働へ

 欧米経済の先行きに不透明感が高まる一方で、台湾中油(CPC)の黄登祥・石化事業部執行長は、第4四半期に同社の第3ナフサ分解プラント(高雄市林園区、通称三軽)、第4ナフサプラント(同、通称四軽)、さらに先週稼働を再開した第5ナフサプラント(同市楠梓区、通称五軽)のすべてをフル稼働させる考えを示した。同期は中国の石化製品需要期に当たり、現時点で川下需要は正常で、10月出荷量の前月比増は確実と説明した。26日付蘋果日報が伝えた。

 第4四半期の見通しについて黄執行長は、ポリエチレン(PE)などの製品価格は確かに損益ラインに迫っているが、エチレングリコール(EG)価格は高い利益幅を維持するとの見方を示した。また台湾域内のプロピレン契約価格は1トン当たり約1,300米ドルと、極東地区のスポット価格(同1,590米ドル)を下回っており、川下メーカーは依然、利益を確保できるため、高い稼働率を維持する見通しだ。

 黄執行長は来年の展望について「業界の景気を悲観していない」とした上で、台湾メーカーに最も関係の深い中国市場でどのようなマクロ政策が実施されるかが鍵となると述べた。