ニュース 社会 作成日:2011年9月27日_記事番号:T00032761
台湾で飲酒運転が最も深刻な県はどこ?答えは台東県。先住民が多く暮らす同県では、もともと飲酒の習慣を持つ人が多い。それに加え、公共交通機関が発達していないため、車やバイクを交通手段として使うのが一般的なことから、飲酒運転が多発している。再犯事件も多い。
台湾の刑事事件で多いのは、薬物、飲酒運転、窃盗。このワースト3のうち、飲酒運転および関連の事件は、台北では全体の1割にも満たないが、台東では今年上半期は4分の1近い22%にも上った。道路交通法では、血液中のアルコール濃度が0.05%以上、または呼気中アルコール濃度が0.25mg/L(ミリグラム毎リットル)以上の場合、1万5,000~6万台湾元の罰金が科され、1年間の免停となる。
実際には、血液中のアルコール濃度が0.55%に達するとすでに安全運転が不可能な状態だが、台東県では検知値1%というケースも決して珍しくない。昨年末には2.93%という記録的な検知値が報告されており、これは台湾全土で恐らくワーストワンだと思われる。飲酒運転をしている最中に道端に倒れ、昏睡状態のところを病院に運ばれるケースもあるとか。
飲酒運転者の多くは貧しく、起訴されても罰金を支払うことができないため、刑務所で服役することを選択せざるを得ない。そのため、台東刑務所は満員状態だ。「刑務所に1日入ったら1,000元もうけたことになる。働くより割がいい」と語る男性もいる。
飲酒運転の前科を多数持つ再犯者も多く、台東県成功鎮に住む男性、潘さんはここ数年間のうちに4度も飲酒運転で捕まっている。1回目は6万元の罰金、2回目は2カ月の実刑判決、3回目の判決がまだ出ていないうちに、4度目の飲酒運転。アルコール検査では1.07%という高い数値が検知された。潘さんに下されたのは6カ月の実刑判決。禁酒を決意した潘さんは、獄中で禁酒を成功させることを検察官と約束をしたというが…。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722