ニュース 社会 作成日:2011年9月28日_記事番号:T00032789
海外で楽な働き口があると聞けば、たいていの失業者は心を動かされるのではないだろうか?失業中の男性、王さん(28)もそんな一人。今年6月、台南市のとあるインターネットカフェで、「韓国でパティシエ(菓子職人)をして、月収は10万台湾元以上」と豪語する男性と知り合った。この男性が詐欺グループのメンバーだと知る由もない王さんは、「航空券代は貸してやるよ」と言う男性の申し出を受け、韓国行きを決意。シングルマザーの母親に「韓国でパティシエになって、大金を稼いでくる」と宣言し、6月24日に韓国へ出発した。
ところが韓国到着後、王さんは男性から「まず仕事を見つける前に、詐欺グループのドライバーになれ」と命じられてびっくり。だまし取ったお金を現金自動預払機(ATM)で引き出すと、毎回7〜10%のコミッションがもらえるという。王さんは同意しなかったが、6月29日に宿泊先のホテルで韓国の警察に逮捕された。まだ何もしていなかったが、詐欺グループと一緒にいたというだけで、留置場に収容されるはめに。韓国の審理はスピーディーで、王さんには一審で2年の実刑判決が下った。
外交部によると、2006年ごろから詐欺グループにだまされて韓国に「出稼ぎ」に行き、犯罪に手を染めて逮捕されるケースが増えているという。これまでに500人以上の台湾人が逮捕されており、200人以上はまだ留置場の中だ。多くは無職で、韓国到着後にパスポートや復路の航空券を取り上げられ、言われるがままに犯罪に加担。台湾人は詐欺グループのドライバー役になることがほとんどだが、逮捕されれば韓国では6カ月〜4年半の実刑判決が待っている。同様のケースでは執行猶予が付いたり、比較的軽い判決が下される台湾と比べずいぶん厳しい。
韓国の留置場から届いた息子の手紙に、王さんの母親はどれほど驚いたことだろう。王さんは「だまされたんだ。お金を引き出してもいなかったのに有罪判決が下るなんて」と、韓国まで面会に訪れた母親に訴えたとか。このような犯罪を防ぐためにも、台湾と韓国の警察による協力体制の確立が急務だ。
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