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歯科医ロビー事件、蔡煌瑯立法委員ら逆転有罪


ニュース 社会 作成日:2011年9月28日_記事番号:T00032791

歯科医ロビー事件、蔡煌瑯立法委員ら逆転有罪

 2003年に国民口腔健康促進法の立法過程で、立法委員らが歯科医団体の「中華民国牙医師公会」からロビー資金を受け取ったとして、立法委員8人を含む9人が収賄罪に問われた裁判で、控訴審の判決公判が27日開かれ、台湾高等法院(高裁)は一審の無罪判決を破棄し、被告9人に逆転有罪判決を言い渡した。28日付蘋果日報が伝えた。


蔡立法委員は判決に、「政治的な追い落としではないかと強く疑わざるを得ない。徹底的に上訴する」と表明した(27日=中央社)

 このうち、現職の蔡煌瑯立法委員(民進党)とその実兄の蔡朝正氏は、350万台湾元(約880万円)の賄賂(わいろ)を受け取ったとして、懲役8年、公民権停止5年の判決を受けた。また、民進党、国民党、親民党、台湾団結聯盟(台聯)の元立法委員計7人には、50万~100万元の賄賂を受け取ったとして、懲役7年2月~7年6月、公民権停止3年の判決が言い渡された。

 裁判ではロビー資金の賄賂性が争点となり、一審は資金が単なる贈与や政治献金には当たらないとすることを検察が証明できていないとして、被告全員を無罪とした。

 しかし、控訴審は「市民のためになる法律をつくることは、立法委員が本来なすべき職務であり、国から報酬を得ている者が、職務上の機会を利用して不当な利益を得れば、公務員は今後、サービス対象から公然と賄賂を受け取れることになりかねない」と指摘。資金の賄賂性を認め有罪判決を言い渡した。