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デジタルTV用チップ、ブロードコム撤退で台湾2社に恩恵も


ニュース 電子 作成日:2011年9月28日_記事番号:T00032811

デジタルTV用チップ、ブロードコム撤退で台湾2社に恩恵も

 米通信用半導体メーカー、ブロードコムがデジタルテレビおよびブルーレイディスクプレーヤー用チップ事業からの撤退を開始しているとの観測が出ており、事実とすればテレビ用チップ世界大手2社の聯発科技(メディアテック)と晨星半導体(Mスター・セミコンダクター)がシェアを拡大するとみられる。28日付電子時報が報じた。

 台湾のIC設計業者によると、世界のテレビ用チップ市場規模は年間1億台分と小さくないが、参入業者が多い上、台湾および中国企業が勢力を拡大しており、価格競争で太刀打ちできないブロードコムは粗利益率と投資利益率が目に見えて低下しているという。このため、今回の撤退観測にも意外性はないとの反応だ。

 一方、ブロードコムがデジタル放送用セットトップボックス(STB)チップからも撤退するかどうかに注目が集まっているが、業界では、同チップのハイエンド製品において同社とSTマイクロエレクトロニクスがシェアを握る状況が短期内に崩れる可能性は小さいとみられている。

 なお、Mスターとブロードコムは製品の重複度が小さいため、メディアテックへの恩恵は比較的大きいという。