ニュース 電子 作成日:2011年9月29日_記事番号:T00032837
ノートパソコン受託生産大手の仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)が、聯想集団(レノボ・グループ)と中国・安徽省合肥市にPC生産の合弁企業を設立すると発表したことに関連し、コンパルに生産委託してきた宏碁(エイサー)の林顕郎・国際事業副総裁は「コンパルが『浮気』するならば、我々が浮気できない道理はない」と述べ、コンパルへの発注を見直すこともあり得ることを示唆した。29日付電子時報などが伝えた。
コンパルの最大顧客であるエイサーは今年、ノートPCの6割近くの生産をコンパルに委託している。エイサーは、コンパルがライバル関係にあるレノボと手を組んだことに衝撃を受けている。今後、エイサーとコンパルの協力関係にどのような変化が生じるか、業界の注目を集めそうだ。
ゴールドマン・サックス証券とUBS証券は、今回の合弁で、コンパルとPCブランド各社との間で利益衝突が起き、かえって受注を失いかねないとの懸念を示した。コンパルの株価は28日、外資系の売り注文に押され、4.5%の大幅安となった。
ゴールドマン・サックスの金文衡アナリストは、「コンパルは、レノボからの受注による利益を持ち分法により49%しか計上できないため、長期的に不利になる。レノボはコンパルの調達プロセスを熟知した上で、コンパルへの受託生産価格の引き下げを迫るのではないか」と分析した。
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