ニュース 電子 作成日:2011年9月29日_記事番号:T00032840
液晶パネル大手、友達光電(AUO)の李焜耀董事長は28日、欧州各国の債務問題の解決がなければ消費者心理の回復は難しいとして、「今のところ景気の底がどこなのか見えない」と悲観的な見方を示した。AUOは7月に今年の設備投資を約30%減らすと発表したが、さらに下方修正する可能性があることも示唆した。29日付工商時報が伝えた。
李董事長によれば、新興国市場ではブラウン管(CRT)テレビから液晶テレビへの買い替えが進んでいるものの、世界の消費市場全体に占める新興国の割合は高くないため、全体の需要を好転させる力はないという。また、現在の状況と2008年の金融危機を比較すると、当時は需要が急激に冷え込んだ分、反発も早かったが、今回は時間がかかるとの認識だ。
なお液晶パネルの価格は9月に入っても下落が続いているが、これ以上下がっても需要には結びつかないとして下げ止まりを予測。パネル需要が拡大するかどうかについては「液晶テレビの購入意欲にかかっている」と指摘した。先進国では既に浸透率が高いため値下げは効果がなく、新たな機能やサービスで買い替えを刺激する必要があると述べた。
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