ニュース 社会 作成日:2011年10月4日_記事番号:T00032908
 600度の鉄板の上でジュージューと豪快に炒められた肉や野菜からおいしそうなにおいが漂っている。最近、台湾で再び人気を呼んでいるモンゴル式焼肉「蒙古烤肉」。実はこれ、モンゴルでは決して見られない、知る人ぞ知る台湾発祥の料理なのだ。
モンゴル式焼肉レストラン「唐宮」の陳詠富董事長によると、その昔、チンギス・ハーンが欧州遠征時、盾を鉄板、矛をはしとして兵士のために作った料理が発端で、この料理法が北京に持ち帰られた後、台湾で改良された。
台北市の「成吉思汗蒙古烤肉」の2代目オーナー、簡敏さんによると、有名漫才師の呉兆南さん(80)が1951年に淡水河のほとりで退役軍人仲間と開業した「烤肉香」が、台湾第1号のモンゴル式焼肉店だ。
当時、直径2メートル近い大きな鉄板を用いたのが現在まで受け継がれており、食べ放題という方式も昔から変わっていない。ただ、料理の内容はバリエーション豊かに変化しており、肉類は羊、鶏、豚、牛肉なんでもあり、たれも十数種類の調味料をミックスして作るようになった。
15年ほど前の最盛期には台北市とその周辺だけでもモンゴル式焼肉店は30店以上あったが、その後ブームが去って閉店が続き、今残っているのは10店足らず。ところが近年、台湾を訪れる中国人観光客の間で、珍しくておいしいと評判を呼んだ。「唐宮」の陳董事長は、中国市場は有望と見て、11月末にモンゴル式焼肉店の中国1号店を四川省成都市にオープンする予定だ。
ちなみに北海道の郷土料理「ジンギスカン」も、モンゴルではなく日本発祥の料理。台湾のモンゴル式焼肉が中国に進出すれば、将来、モンゴルに逆輸入される日が来るかもしれない。
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