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砂利運搬船が基隆沖で座礁、4人死亡・6人行方不明


ニュース 社会 作成日:2011年10月4日_記事番号:T00032910

砂利運搬船が基隆沖で座礁、4人死亡・6人行方不明

 2日夜、強風と高波の中、基隆港を出港したパナマ籍の砂利運搬船「瑞興輪」(1万1,500トン)が3日午前0時10分ごろ、基隆市と新北市万里区境界の海岸で座礁、船体が二つに裂け、船員は海中へ逃れた。救助隊の捜索により11人が無事救助されたものの、4人が死亡、6人が行方不明となっている。また船体が破損したことにより300トンの重油が漏れ出して北海岸を汚染しており、生態系への影響が懸念されている。4日付中国時報が報じた。


行方不明の息子(台湾籍船員)の無事を信じつつも悲嘆にくれる母親(3日=中央社)

 基隆港務局の調べによると、同船舶は積荷を載せずに出港したため喫水が浅くなり、強風の影響を受けて海岸線に近づき、座礁したとみられる。

 危険な天候の中で出港したことについて船員の家族は、港務局が強要したと指摘しているが、港務局側はこれを否定。同船舶は港内で船舶を移動させる費用を節約するため、直接出港したと説明した。

 重油の流出による周辺海域の汚染について行政院環境保護署(環保署)は3日、緊急対策会議を開き、船主および保険会社に対し、船舶の撤去および重油除去計画を提出し、できるだけ早く海岸の状況を回復するよう求めた。