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1〜9月協調融資、前年比67億ドル減


ニュース 金融 作成日:2011年10月4日_記事番号:T00032916

1〜9月協調融資、前年比67億ドル減

 今年1〜9月の銀行による協調融資(シンジケートローン)の実行額は326億米ドルで、前年同期の393億米ドルから67億米ドル減少したことが、米ベーシスポイントの調査で分かった。また日本を除くアジア太平洋地域全体での銀行協調融資額は同33%増の2,440億米ドルで、同期としては過去10年で最高となった。協調融資額が減少したのは台湾とインドのみで、台湾の減少幅がより大きかった。4日付工商時報が伝えた。

 大手銀行の主管によると、減少の理由は昨年は台湾高速鉄路(高鉄)向けの大型シンジケートローンがあったこと、中央銀行が5回にわたる政策金利引き上げを行ったことで、企業の資金調達意欲が減退したことがある。また銀行がリスクの高い案件を嫌い、金利をめぐって融資交渉がまとまらなかったケースも多かった。

 銀行別の融資額は合作金庫銀行が最多の30億7900万米ドルで、全体の9.44%を占めた。以下、▽台湾土地銀行、30億5,800万米ドル▽兆豊銀行、27億700万米ドル──となった。

 銀行の主管は第4四半期の展望について、企業の設備投資需要が減退したため、宏碁(エイサー)や中美矽晶製品(シノアメリカン・シリコン・プロダクツ、SAS)など100億元を超える数件の大型案件を除けば、銀行は積極的に融資を行わないとみている。