ニュース 政治 作成日:2011年10月5日_記事番号:T00032939
民進党の副総統候補、蘇嘉全・同党秘書長に「豪邸違法建築疑惑」が持ち上がり、総統選の前哨戦で与党・国民党はネガティブキャンペーンの一大材料として攻勢を強めている。
争議の的となっている蘇嘉全氏の「農舎」。立派な外観をしている(中央社)
問題となったのは、蘇秘書長が屏東県長在任中の2003年に同県長治郷の実家に建てた「農舎」2棟。ただ、農舎とは名ばかりで、外観から見て実際には蘇秘書長の「豪邸」だとの指摘が出ている。さらに、蘇秘書長は屏東県長として問題の「農舎」の建築申請を自ら認可しており、職権を乱用したのではないかとの疑惑も浮上している。
立法院で疑惑を指摘した邱毅立法委員(国民党)は先月18日、問題の建物の写真を示し、「蘇氏はここで中世の王様のような生活を送っている」と皮肉った。
中央政府もこれに加勢し、行政院農業委員会(農委会)はこのほど、蘇秘書長が保有する農地の90%が農業目的で使用されていなければ、そこに建てられた建築物を農舎と見なすことはできないとして、屏東県政府に調査を求めた。
旗色の悪い蘇秘書長は、地方自治体が法律に基づき処理してもらうよう文書を提出したと説明する一方、「耕作に適さない土地は開放し、民宿を立てるなど経済振興に役立てるべきだ。自分は数百万元で農舎を建てただけなのに豪邸だと批判された。田舎では必ずみすぼらしい家に住まなければならないのか」と反論した。
蘇秘書長に対しては、法律意識の欠如を指摘する意見が出ており、選挙戦で厳しい批判にさらされるのは必至だ。南部の熱狂的な民進党支持者への影響は限定的としても、蔡英文・蘇嘉全ペアのクリーンイメージには一定のダメージが見込まれ、民進党は火消しに追われそうだ。
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