ニュース その他分野 作成日:2011年10月5日_記事番号:T00032964
スマートフォン大手の宏達国際電子(HTC)が、世界100大ブランドとして認められた。米コンサルティング会社、インターブランドが4日発表したブランド価値に基づくグローバル・ブランドランキング2011で、台湾勢として初めて98位にランクイン。HTCは、OEM(相手先ブランドによる生産)からブランド中心へとビジネスモデルの転換に成功、積極的な世界展開で認知度を大きく高めたと評価された。5日付蘋果日報などが報じた。

「スマートフォンといえば」
HTCは2007年に世界初のタッチパネル搭載スマートフォン「HTC Touch」を発表後、次々と新製品を投入、いずれも好評を博し、販売台数はうなぎ登りだ。出荷台数は今年5,000万台が見込まれている。ブランドマーケティングに毎年数十億台湾元(1元=約2.5円)をつぎ込んで世界にその名を知らしめ、名実ともにいわゆる「台湾の光」となった格好だ。資訊工業策進会産業情報研究所(MIC)の詹文男所長は、ブランドの向上は困難だが、HTCの成功経験が台湾の産業界に励みとなるとたたえた。
コンサルティング会社、智匯管理顧問の謝懐恕総経理は、使いやすさ重視の設計がブランド価値向上につながったと分析した。IC設計、微駆科技(EEチェーン)の呉金栄総経理は、世界の大手通信キャリアに採用されて知名度が非常に高く、ラインナップも幅広いと指摘。海外の大手メディアもスマートフォンといえば必ずHTCを引き合いに出すほどだと語った。
HTC機種を愛用するユーザーからも、ソフトウエアインターフェイスのおかげでスマートフォン初心者にも分かりやすい、シャープなデザインが魅力的で今後も使うなど、支持する声が聞かれた。
前年比163%成長
インターブランドのグローバル・ブランドランキングによると、HTCのブランド価値は36億500万米ドルで、前年の13億7,100万米ドルから163%の大幅成長を果たした。
不動の首位はコカ・コーラで初回から12年連続。アップルが前年の17位から8位に上昇、上位10位のうち7席をハイテクブランドが占めた。なお、アップルに代わりノキアが今年は14位と、昨年の8位から順位を下げトップ10圏外となった。大規模リコールや東日本大震災に見舞われたトヨタは11位で横ばい、韓国のサムスンが2位順位を上げ17位になるなど、上位100位にアジア勢から過去最多の10ブランドがランクインした。ただ中国ブランドは含まれなかった。
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