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人民元保有、資本勘定開放が前提=中銀総裁


ニュース 金融 作成日:2011年10月6日_記事番号:T00032973

人民元保有、資本勘定開放が前提=中銀総裁

 彭淮南・中央銀行総裁は5日立法院で、中国人民元を外貨準備に加える可能性があるかとの黄偉哲立法委員(民進党)の質問に対し、「中国が資本勘定の開放を行うことが前提」との考えを示した。中央社が5日報じた。

 人民元は、資本勘定取引の交換性が限定的で、国際化は部分的にしか進んでいない。彭総裁は「中国国内の人民建建て公債の利率は香港発行のものよりも利率が2.5%高く、多くの国が保有したがっているが、中国人民銀行の許可が必要な上、人民元は自由に交換できる通貨ではない」と指摘。その上で、「将来は世界の主要な準備通貨になるかも知れないが、資本勘定の開放が必須であり、現在は保有したくてもできない」と答弁した。

 蔡正元立法委員(国民党)は、今後台湾人が人民元資産を持つ傾向が強まるとして、人民元預金小切手の開放に向けて準備すべきではないかと質問した。これに対し彭総裁は、人民元小切手には依然決済の問題があるため、中台間で通貨の決済メカニズムの早期取り決めが前提との考えを示した。