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健保保険料引き上げ補填廃止、低所得者も負担増


ニュース 医薬 作成日:2011年10月6日_記事番号:T00032979

健保保険料引き上げ補填廃止、低所得者も負担増

 来年7月に導入される第2世代の全民健康保険では、健康保険料の引き上げ差額補填(ほてん)制度が廃止されるため、低所得者を含め、保険料が全面的に上昇する見通しとなった。6日付自由時報が伝えた。

 政府は昨年4月、健康保険料率を4.55%から5.17%に引き上げた際、低所得者の負担増を避けるため、月収が4万100元以下の加入者で引き上げ分全額、同4万100元〜5万600元までの加入者で引き上げ分の20%を政府が補填する措置を取った。同措置は第2世代健保の導入までの時限措置だった。

 補填措置が廃止された場合、同4万100元以下の世帯で1人当たり19〜44元の負担増となる。補填措置廃止の影響を受ける人は1,153万人に上る見通しだ。

 高所得層に関しても、預金利息からの保険料徴収が開始されるため、加入者全体で保険料負担が増える見込みとなった。

 総統選を来年1月に控えた微妙な時期だけに、行政院衛生署の幹部は「補填制度を取り消すか否かはまだ検討中だ」などとして、あいまいな説明をしている。ただ、補填措置に対する予算措置は講じられておらず、補填制度の廃止という既定路線に変更はないとみられる。