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列車内の痴漢対策、台鉄がブラックリスト作成


ニュース 社会 作成日:2011年10月7日_記事番号:T00032995

列車内の痴漢対策、台鉄がブラックリスト作成

 今年1〜9月に台湾の列車内で検挙された性犯罪事件は20件。その多くは尻や太ももを触る、わいせつ行為に及ぶなどの痴漢で、女性が熟睡している時やラッシュ時の混雑を狙ったものだ。

 女性が安心して乗車できるようにと内政部警政署鉄路警察局は、これまで台湾鉄路(台鉄)や台湾高速鉄路(高鉄)の車内で痴漢行為をした人物のブラックリストを作成。リストは3カ月ごとに更新され、目下10人余りが掲載されているほか、4人が服役中だという。

 リスト上の人物は、駅の改札を入ると同時にその一挙手一投足すべてが監視され、万一犯罪行為に及べば、すぐに私服警官が駆けつける仕組みだ。そのため、鉄路警察局の外勤職員は、日ごろからブラックリストに載っている人物の容ぼうや氏名、身長、犯行の手口を頭にたたき込むよう訓練されており、抜き打ち検査まで実施されている。

 実は台鉄では、女子高生が車内のトイレに連れ込まれレイプされた事件が発生したことから、昨年12月に「女性優先車両」が導入された。が、乗客の苦情や論争を招いたため、わずか半年で廃止されてしまった。

 痴漢だけでなく、車内での盗難事件も今年1〜9月に約200件と多発している。痴漢同様、ラッシュ時の混雑や夜間に乗客が眠ったすきを狙ったすりが多い。目下、30人余りが常習犯のブラックリストに載っているという。

 このほか、台鉄の職員の間に口伝えされている、いわゆる悪質客のブラックリストもある。板橋駅で有名なのは、女性の駅員に付き添いを求め、手を触るなどセクハラ行為を繰り返す男性。また、毎日のように降車の際の付き添いを要求しながら、車内のトイレに身を隠して車掌や職員を困らせ、後でクレームを付ける女性もいるとか。この女性にいたっては「わざと難くせをつけているのよ」と豪語するというから困ったものだ。