ニュース 石油・化学 作成日:2011年10月11日_記事番号:T00033035
台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)の李志村董事長はこのほど、「石化業界の収益は来年、今年より落ち込む」との悲観見通しを示した。来年業界では供給過剰から価格が下落することは避けられず、需要も縮小が予想されるとして「楽観する要素はない」と語った。11日付蘋果日報が報じた。
台塑の第1〜3四半期税引き前利益は394億1,000万台湾元(約1,000億円)と過去最高を記録した。しかし李董事長は、第4四半期以降の見通しを慎重視しており、「今後数年はふんどしのひもを引き締めてかかる必要がある」と世界経済の先行きが不透明な中、緊張感を持って対応に当たる考えを示した。
第4四半期の見通しについて李董事長は、第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)の台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)のエチレン工場が相次いで稼働を再開したことで台塑の稼働率も上昇しているが、需要低下および国際原油価格の下落を受けて石化製品価格が落ち込んでいると説明。「当初、今年は過去最高の利益を予想していたが、第4四半期の見通しを考えると、その可能性は低い」と語った。
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