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愛鳥がヘビの餌食に、飼い主が心臓発作で死亡


ニュース 社会 作成日:2011年10月13日_記事番号:T00033081

愛鳥がヘビの餌食に、飼い主が心臓発作で死亡

 嘉義県中埔郷に住む林さん(68)は3年ほど前から外来種の黒い九官鳥を飼っていた。林さんの孫の口まねをして「アコン(おじいちゃん)」「アマー(おばあちゃん)」としゃべるこの鳥を「小黒(クロちゃん)」と名付け、家族の一員として大いにかわいがっていた。

 林さんの住まいは山間部で、ヘビや野良猫が多い。九官鳥が食べられてしまうことを心配した林さんは、夜には鳥かごを居間の隅に置いて用心していた。ところが、11日午後9時ごろ、就寝しようとしていた林さんの耳にクロちゃんの悲鳴が飛び込んできた。

 すぐに明かりを点けたところ、そこには恐ろしい光景が。体長1メートルのヘビが鳥かごに侵入し、クロちゃんをのみ込もうとしていたのだ。林さんは大声で妻を呼び、九官鳥を助けようとした。しかし、ヘビは「シューシュー」と舌を出して威嚇、かみつきそうで手が出せない。

 林さんは、家にヘビ捕獲器があったことを思い出し、妻に持ってくるよう頼んだ。そして自分は鉄の棒を持ってこようと物置小屋へ向かった。ところが、捕獲器を持ってきた妻がいくら待っても林さんは戻ってこない。探し回ったところ、物置小屋で黒い顔をして倒れている林さんの姿が見つかった。すぐに救急車を呼んだものの、林さんは帰らぬ人に。

 林さんは心臓病の持病があり、2年前に心臓導管の手術もしていた。愛鳥がヘビの餌食となる一部始終を目にしたことで、心臓発作を起こしたらしい。心臓内科医によると、心血管疾患の患者が極度の興奮状態になると、副交感神経が過度に刺激され発作を起こしやすいという。

 林さんを死へ追いやった大型ヘビは、台湾では第3級の保護動物に指定されているスジオナメラという種だ。毒はなく、全身に黄色と黒の模様があり、ネズミなどの小動物や鳥、鳥の卵などが主食だ。九官鳥をのみ込んだ後、胴体が一回り太くなって鳥かごから出られなくなり、消防隊に生け捕りにされたという。