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汎用樹脂価格が全面下落、台塑・台聚のQ4利益に赤信号


ニュース 石油・化学 作成日:2011年10月14日_記事番号:T00033123

汎用樹脂価格が全面下落、台塑・台聚のQ4利益に赤信号

 極東地区の5大汎用樹脂価格が今週、全面的な下落を見せており、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)や台聚集団(USI)の第4四半期利益に影響が出ると懸念されている。汎用樹脂価格下落の背景には、中国の中小メーカーが資金不足に直面し、同国国慶節(10月1日)連休明け以降も需要が回復していないことがある。製品の出荷後に値下げを求められる場合もあるという。14日付蘋果日報が報じた。

 今週最新価格で、ポリ塩化ビニル(PVC)価格は、1.6%下落、過去1カ月累積の下落幅は11.5%に達しており、5大汎用樹脂のうち最も落ち込みが厳しくなっている。このほかポリエチレン(PE)類も1.1〜1.5%下落、これまで需要が旺盛だったエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(エチレン・ビニル・アセテート、EVA)も0.8%下落となった。

 林健男・台塑総経理は先ごろ、第4四半期はもともとPVCの非需要期に当たるが、さらに中国で緊縮財政が実施され、欧米で財務不安が起きる中、今期の市場に悲観的な見方を示していた。

 一方、台聚集団も、例年11、12月は利益のピークを迎えるが、今年第4四半期は振るわないと予測した。