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台プラ、DRAM投資を4割削減


ニュース 電子 作成日:2007年10月23日_記事番号:T00003315

台プラ、DRAM投資を4割削減

 
 DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)価格の下落が続く中、台湾プラスチックグループ傘下の華亜科技(イノテラ・メモリーズ)と南亜科技は22日、来年度DRAMへの資本支出を3割以上削減すると発表した。台プラ全体のDRAM事業への投資は今年の1,000億台湾元(約3,500億円)から600億元へ4割近く減少することになる。証券会社によると、最近DRAM市場は不調が続いており、メーカーがこれまでどおり生産を拡大すれば、価格下落への懸念がさらに高まるという。韓国大手ハイニックスの減産発表に続く台プラの投資削減発表は、市場の秩序回復に一定の貢献をするとみられる。23日付経済日報が報じた。
  
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 華亜科は今年514億元の資本支出を予定していたが、実際は450億元で、今年末に予定していた工場3棟の着工は来年への延長を決めた。来年はさらに300億元に引き下げる。高啓全華亜科総経理は、「節度ある生産力拡充計画だ。来年の資本支出は、主に現在保有している90ナノメートルプロセスを70ナノに引き上げるために使う」とし、来年は新しい生産ラインを設けない予定だとした。製造プロセスの微細化により生産量は5割増加する見込みだが、これは市場の需要に見合った拡大であり供給過多とはならないという。

 南亜科も来年の資本支出を今年比で5割減の300億元としており、現有12インチウエハー工場の生産能力を3万枚から6万2,000枚へ引き上げることに、主に資金を投じる。白培霖南亜科副総経理は、「12インチ工場の生産能力工場により来年度通年の生産量は8割近く増加することになる。主要製品を現段階の512メガバイト(MB)から1ギガバイト(GB)に引き上げることにより、利益率も高められる」と語る。

 華亜科の第3四半期利益率は第2四半期の6%から9%に上昇し、純利益も前期比60%増の4億4,300万元となった。南亜科もコスト見直しの結果、第3四半期利益率は第2四半期のマイナス5%からプラス5%に転じ、単期損失は28億2,600万元から40%以上減少し16億6,100万元に回復した。今期は損益均衡が実現する可能性もあるとみられる。

各社異なる市場予測

 DRAM価格の動向について、業界内の見方は異なっている。力晶半導体(PSC)の黄崇仁董事長は、「DRAM価格はすでに底を打っており、旧正月(2月7日)前までは着実に伸びる。DDR2 512メガバイト価格が2米ドル以上に回復することもあり得る」と見ているが、華亜科の高総経理と南亜科の白副総経理は第4四半期の市況を「普通」と予測し、「来年第1四半期を過ぎるまでDRAM価格の上昇はない」との見方を示した。白副総経理はDDR2価格について、「2米ドル以上になる可能性は低い」とした。

 今週は茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)と力晶半導体(PSC)も業績説明会を予定しており、両社の来年の資本支出計画にも注目が集まる。