ニュース 電子 作成日:2011年10月17日_記事番号:T00033162
中国で第8.5世代の液晶パネル工場が相次いで量産に入る中、関連人材の不足が深刻化しており、中国企業の中には、台湾の4.5倍もの高給で研究開発(R&D)人材をスカウトする例が出始めている。特に言語が通じる台湾の人材が引き抜きのターゲットとなっており、台湾パネル業界は、単なる人材流出にとどまらず、中国メーカーの戦力アップを助けることになりかねないとして警戒感を強めている。17日付工商時報が伝えた。
中国では京東方科技集団(BOE)とTCL集団が投資する広州華星光電の第8.5世代工場が相次いで量産に入ったが、新世代の生産ラインでの量産経験や研究開発能力に乏しい中国企業は、人材スカウトで不足を補おうとしている。
中国企業は台湾人材のスカウトに際し、「人民元建てで、数字そのまま」という破格の条件を提示している。つまり、現在の給与が5万台湾元(約13万円)だとすれば、5万人民元(約60万円)を支払うというもので、現在の為替レートでは、4.5倍の好待遇となる。
さらに、BOE、龍騰光電(IVO)は、台湾に設計拠点を設け、人材を確保する計画を進めている。中国側のスカウトで一番の障害は、台湾人技術者が中国に赴任したがらない点だったが、台湾に設計拠点を開設すればスカウトが容易になるとの計算がある。
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