金融持ち株会社、台新金融控股のリース子会社、台新融資租賃（中国）が17日、江蘇省南京市で開業した。台新金の呉東亮董事長は２年以内の利益計上を宣言した。年内に上海市と広東省東莞市にも分社を設けるほか、天津にも台新津融資租賃（中国）の設置も決めており、同国での展開を急いでいる。呉董事長は銀行の代表所や支店の開設、中国の銀行への出資にも意欲を見せた。18日付工商時報が伝えた。
開業式には呉東亮董事長（右２）のほか、季建業・南京市長（左２）も出席した（17日＝中央社）
台新租賃は17日、友嘉実業集団や大船集団と戦略提携を結ぶとともに、南京銀行と協力意向書を交わした。南京銀は初期段階で台新租賃に２億人民元（約24億円）を限度に融資して業務交流を図る。両社は中国進出の台湾企業（台商）を皮切りに、将来は地場企業向けの業務も手がける意向だ。
なお中国の銀行への出資について台新銀行の蔡栄棟総経理は、現在は法的な規制があって株式を20％以上取得できないため、当面は消費者金融やファンド管理会社への出資を優先すると説明した。
