金仁宝集団傘下の泰金宝科技（カルコンプ・エレクトロニクス）は17日、タイで起きた洪水の影響でアユタヤ県にある子会社、Avaplasが14～21日の間生産を停止すると発表した。またプリント基板（ＰＣＢ）メーカーの競国実業（ＡＰＣＢ）も17日、タイ子会社のＡＰＣＢエレクトロニクス（競億電子）が生産を停止したと明らかにした。操業再開のめどは立っていないという。18日付工商時報が伝えた。
Avaplasは泰金宝がシンガポール企業から買収した工場で、主にプラスチック部品を生産している。水害で生産設備の一部が被害を受けたもようだ。セットトップボックス（ＳＴＢ）を生産するバンコク西南部マハチャイ工場は影響を受けなかった。
一方、アユタヤ県のバーンパイン工業団地にあるＡＰＣＢは15日、チャオプラヤ川の増水の影響で生産を停止した。生産停止に伴う損失額はまだまとまっていない。同社の生産額は約８億台湾元（約20億円）で、主に車載用基板を生産している。
