ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

副総統候補の蘇嘉全氏、「農舎」寄付で批判回避


ニュース 政治 作成日:2011年10月19日_記事番号:T00033208

副総統候補の蘇嘉全氏、「農舎」寄付で批判回避

 次期総統選に出馬する民進党の副総統候補、蘇嘉全・同党秘書長が地元の屏東県長治郷に「農舎」名目で豪華な住宅を建設したとされる違法建築疑惑で、蘇秘書長は18日、問題の建築物と農地を無条件で長治郷公所(役場)に寄付すると表明した。副総統候補としての適格性に疑問を投げ掛ける与党国民党の執拗(しつよう)な攻撃を受け、選挙戦への影響を食い止めるための判断とみられる。19日付蘋果日報が伝えた。


寄付を表明した記者会見で頭を下げる蘇嘉全氏。「危機管理」への対応力には疑問符がついた(18日=中央社)

 蘇氏は同日、記者会見を行い、「家族と共に速やかに立ち退く」と表明する一方、1週間後に妻と娘を含む家族全員の資産内容を公表し、資産をすべて信託に供すると説明した。

 今回の違法建築疑惑は、総統選の前哨戦で、民進党のアキレス腱となっていただけに、民進党の広報担当、梁文傑氏はフェイスブック上に「ほっとした」と書き込み、本音をのぞかせた。ただ、対応が遅きに失した感があり、世論の批判をどれだけかわせるかは微妙だ。

 同紙が実施した意識調査によると、「合法と主張しているのに、なぜ寄付するのか」との
回答が44.75%に上ったのに対し、「寄付は好ましく、民進党の選挙情勢にプラスになる」との回答は36.66%にとどまった。